2月23日~25日の3日間、SAPPORO Incubation Hub DRIVEにて壁画制作を担当します芸術家の五十嵐旬です。
今回の壁画制作にあたってJAPAN AX PROJECT株式会社様に制作協力をして頂いております。壁画制作の塗料を全面的に提供して頂き納得のいく作品制作を目指すことができることに感謝いたします。
コンセプト
北海道新聞社の移転に伴い2024年5月末日に完全クローズし、いずれ、建物ごと取り壊されるというストーリーを通して表現の核となるのは「消滅」。DRAIVEという場所が、2020年7月のオープンから今日までの約4年間でつくられてきた沢山のストーリーとともにクローズを迎えることとなる事実からインスピレーションを得て制作にあたります。
制作プロセス
4年という歳月の中でDRIVEという場所が関わる人にどのような影響や感情を創造していったか。表現の種を探すため、制作にあたってはDRIVEの運営スタッフと、ご利用者様からの「対話」を通し、より理解を深め2月23日~25日の3日間で制作にあたります。
制作者の想い
出会いがあれば別れがある。創造があればまた、消滅もある。
諸行無常という言葉で表されるように、世の中は永遠に続くモノは何一つ存在せずにすべて移り変わっていくものだと感じます。
当たり前のことですが日常を何気なく生きていると、その普遍的な流れをふと忘れてしまう瞬間や、目を瞑りたくなってしまう瞬間があったりしますがその大きな流れの中にいる事を感じ、目を背けずに「今この瞬間存在できていることのありがたさ」を大切に感じることに私自身重きを置いて生きています。
無くなってしまう儚さを感じるからこそ、この瞬間に存在するすべての物事を美しく、そして関わり合うすべての存在に感謝と愛情をこめて捉えられるのかもしれません。
今回はそういった自身の感覚を大切に「SAPPORO Incubation Hub DRIVEが無くなること」の「美しさの表現」を壁画で追求していきます。
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SHUN IGARASHI
福島県西会津町出身。東北学院大学経済学部を卒業後、新卒で上場企業営業職を経験。
その後独立開業し、仙台の就労移行支援事業を展開する福祉系ベンチャー企業のインターンシップコーディネーターとしてジョイン。
組織文化として浸透する「ダイバーシティ&インテグレーション」の考え方から「一人ひとりが自分らしく生きれる社会の創造」のヒントを見出し、自らが芸術家として社会におけるアートの可能性を模索中。表現の核となる世界観として大切にするのは「変わらないように見えても変化しないものなどなく、すべては常に変化していて、やがて滅んでいく」という無常観。