STAFF

2022/09/05

コミュニティスタッフ 神門崇晶

現在

・小樽商科大学4年次商学部商学科(休学中)
・DRIVE学生スタッフ、札幌解体新書学級委員長、えぞ財団「北海道経済入門」連載中
・SNSまとめ https://linktr.ee/takaaki.kando

過去

僕は、2000年2月16日、北海道札幌市で生まれました。
小学生になるまでは豊平区月寒公園の近くの幼稚園に通い、栗を拾ったり、ミミズと遊んでいたりしました。
進級を機に現在の家に引越し、それからは15年近く白石区民です。

母方の祖父が、恵庭市の町内会の少年野球団の監督を過去にしていたことから、
幼い時から祖父とは野球をしていました。
その流れで小学校1年生には親のSTOPを掻い潜って小学校の少年野球団に入ります。
小学生の時は、先生にカンチョーして怒られたりとイタズラ好きな子供でした。

中学生になり、野球とは縁を切ります。
高校は進学校に行きたいと小学生の時から思っていたらしく、すぐに生徒会執行部に入ります。
1・2年生は副会長、2・3年生は生徒会長を経験しました。
本州の人に言うと驚かれるのですが、北海道には「内申点制度」というものがあり、
中学3年間の成績が315点満点でつけられます。
受験の時は、この内申点315点+テスト300点(現在は500点)の615点満点で合否が決まるのです。
小賢しい僕は、内申点を稼ぐために執行部に入ったわけですが(先生からの印象が良くなる)、
この約2年間の経験は今でも活かされています。

計算高い僕は見事内申点を313点も稼ぎ、第一志望の進学校に受かりました。
しかし、喜びも束の間、入学早々奈落の底に突き落とされるのです。
「同級生、勉強出来過ぎ」問題です。
中学校の時は成績が優秀な部類に入っていましたが、この高校では全くそんなことはありませんでした。
それまで大好きだった勉強に嫌気がさし、高校3年間は部活動に打ち込むことになります。
空手道部に入部し、全国大会2回、全道大会6回に出場しました。
当然ながら練習はキツく、何度も辞めたいと思いましたが、3年生のインターハイまで続けて無事に引退しました。
今でも連絡を取り合うのは、この時の仲間たちだけです。 

(▷高校2年生で友達との賭けに負けて坊主にした図)

高校3年間勉強を疎かにしてしまったために大学に現役合格することはできず、1年間の浪人生活が始まります。
僕は昔から、考えなくてもいいことまで考えすぎてしまう癖(悪癖なのか、良癖なのか)があります。
大学受験、という当時の僕にとっては比較的大きな出来事が来て、

「なぜ、大学に行かねばならないのか」
「なぜ、みんなは講義を受けたこともない、
教授の名前もほとんど知らないのに、
行きたい大学をすんなり決められるのだろうか」

と考えてしまい、
仲の良い友人のご両親が行った大学、というなんとも浅はかな考えで志望大学を決めました。

ただ、今では浪人して正解だったなと思います。
大切な人に出会ったからです。
彼の名はパトリックと言います。
アメリカ人の30歳くらいの男性です。
学校が大嫌いだった僕は予備校に通わず、いわゆる宅浪を選択しました。
宅浪のメリットは時間管理を自分でできることです。
そこで近所のコンビニで早朝バイトを週3回で始めました。
バイトに慣れ始めてきた5月、ヘルプで入った夕方のシフト中、お客さんとして来店された彼と出会いました。
英語があまり得意でなかった僕は、ふと彼から英語を教わりたいと思ったのです。
一緒に働いていたパートのおばちゃんに聞くと、彼は常連客だそうです。
次きたら渡してほしいと、その人に僕は彼宛の手紙を託しました。

その1週間後、僕の元に1通のメールが届きました。
それから彼とは1週間に1、2度会って、彼が韓国に行くまでの半年間英語を教えてもらいました。
英語がペラペラになったわけではなかったですが、彼からは英語以外にとても大切なことを教えてもらいました。
「自信」です。

高校3年間はずっと劣等生の気分でした。
中学生までに感じていた気分とは正反対だったために、ずっと自分に自信がなかったのです。
どうせ、何をしてもダメだと。
でも、パトリックだけは「たかあきならなんでもできるさ!」と、
会ったら絶対に前向きな言葉をかけてくれました。
それが、僕にとって大きな救いだったのです。
3年間植え付けられた「劣等生」という気持ちがどんどん晴れていくのを感じました。

この出会いが、僕を変えてくれました。

大学に入ってから(第1志望ではなかったですが。。。)は、
1年生では大学キャンパス内のカレー屋「カレーパンドラ小樽商大店」の店長をしたり、
2年生では自身のFMラジオ番組をもったり、
小樽の財政や観光について分析するYoutube「おたる再興戦略室」をきっかけに、
3年生では札幌の過去・現在を紐解いて未来の札幌を描く「札幌解体新書」の学級委員長をしたりと、
入学前には想像もしていないことが次々と起こりました。

このようなことができているのは、パトリックが僕に自信を取り戻すきっかけを与えてくれたからです。


(▷大恩人パトリックが韓国に渡航する前に新千歳空港で撮った最後の写真)

DRIVEでは、2021年6月から学生スタッフとして働いています。
このきっかけとなったのが、ファウンダーの五十嵐慎一郎さんとの出会いです。

DRIVEとの出会い・現在

「札幌解体新書」という、マジでイケてる企画をご存知でしょうか?
「札幌のイマを解き明かす!? 過去からさかのぼって現在を眺め、
未来の札幌への提言をおこなう連続トークライブ企画」
というコンセプトで、2021年4月から2022年3月まで1ヶ月半に1回のペースでイベントを開催しました。
気になる方はこちらから。
https://www.facebook.com/sapporokaitaishinsho


(▷札幌解体新書のキックオフイベントで撮った写真)

解体新書は、「札幌移住計画」と「えぞ財団」のコラボでスタートしました。
五十嵐さんは移住計画の代表でいらっしゃって、色々お話を聞いていると、
DRIVEというマジでイケてるコワーキングスペースを運営していることを知り、
五十嵐さんに「働かせてください!」と直談判したら快くOKをいただきました。

このような経緯で、DRIVEで働くことになって約1年ほどが経過しそうですが、
働いてみて気付いた大きな点が1つあります。

「人との繋がり」の重要性です。

綺麗事のように聞こえるかもしれませんが、当たり前のことだと思います。
人間が生きている限り、ごく僅かな例を除いて一人で生きていくことは不可能です。

もし、今シチューを食べているとして、
材料を見るとじゃがいもや人参、玉ねぎなど、ほとんどのものは誰かが作ったものです。
見ず知らずの方のおかげで生きることができている訳で、知らない間に誰かと繋がっているのです。

この人との繋がりは僕が感じた上記の繋がりとは性格が少し異なりますが、
何かしらのことをなす時には、「人との繋がり」なくしては何もできません。

 

DRIVEの正式名称は、”SAPPORO Incubation Hub DRIVE”です。

Incubationとは、「孵化、潜伏」という意味があります。
まさに卵から孵ったばかりの状態を指しますが、
これが成長し、立派な個体として生き抜くためには、繋がりを活かしていくことが求められます。
DRIVEはまさに、そのような場所です。

そして、この人との繋がりは様々な形に発展していきます。
この解体新書での繋がりから、
えぞ財団という北海道経済コミュニティとの関わりをもたせていただくことになり、
現在「北海道経済入門」という記事を連載しています。


(▷詳しくはコチラからhttps://note.com/ezozaidan/m/md48d9b45038c )

また、五十嵐さんが「人との繋がり」はもちろん重要なのですが、
「人との繋がりを発展させること」の方が何十倍も重要だということを、2021年に学びました。
この繋がりは、まさに僕の未来を形作っていきます。

未来に向けて

大学に入学した2019年の当時、1年後にコロナパンデミックにより大学に行けなくなり、
それをきっかけに読書に目覚めたり、
遊びで始めたYoutubeがとある方の目に止まって札幌解体新書に参加し、
サツドラHDの社長・富山浩樹さんの事を「富山くん」と呼び、
DRIVEに入り沢山の方と繋がり、
富山さんが代表発起人のえぞ財団で連載記事をもたせて頂く、
なんて未来は全く見えていませんでした。
というか、鋭い洞察力や予知能力、超能力がない限り未来は見える訳がないと思っています。

しかし、「未来(将来)の自分はどうなっていたいか」というのは少しわかるような気がするので、
これを記して終わりたいと思います。

僕は、結構人に影響を受けやすい人間なので、
こうなりたい像みたいなものがコロコロと変わりやすいタイプなので、
現時点でなりたい人物像は、「大きな目と小さな目」をもつ人間です。

物事を俯瞰して捉えることは極めて重要ですが、
同時に細かな所も見ていく必要があるのは言うまでもなく。
ただ、この当たり前のことをいつしか忘れ去ってしまう時が来てしまい、
どちらかの目しかない状態に陥ってしまうことが多々あるのではないでしょうか。

となると、「当たり前のことを当たり前にこなす」人間が将来なりたい人物像かもしれません(笑)。

ただ、最終的な目標として、札幌・北海道に資する人間になりたいと思っています。
そのためにも日々精進するのみです。口だけでなく、実際に考えながら動く。
これを徹底していきます。