こんにちは、DRIVE Community Staffの神門崇晶(以下カンド)です。
早速ですが、「犬種差別」という言葉をご存知でしょうか?
「チワワは可愛い」、「ピットブルは人を襲う」など、社会的に作られてしまった犬種に対する勝手なイメージや先入観によって犬及びその飼い主が差別を受けていることを指します。
今回の「NO DOG NO LIFE」というイベントは、このような現状に対して大きな問題意識を抱いている、DRIVE元受付スタッフの佐藤瑠南さん(以下ルナちゃん)が主催です。
彼女は犬種差別に対して、「犬が原因なのではなく何事も人が原因」という自身の考えをもち、偏見が多い犬種に特化した愛犬のオリジナルグッズのオンラインショップ「DOGGY-O」を運営しています。
今回のイベントでは、DOGGY-Oを立ち上げたきっかけや、犬種差別に対する強い思いなど、今まで明かされることのなかったルナちゃんの強い信念を感じました。
そんな学び多きイベント「NO DOG NO LIFE」を、ルナちゃんからのメッセージ、当日の写真などを織り交ぜながらみなさんにご紹介していきます。それではイベントスタートです!
イベントがスタートしたところで、まずはルナちゃんと愛犬ぶびお(ピットブル)の紹介です。
ルナちゃんは北海道での20年間、色々な犬と生活をともにしてきました。高校在学時、介助犬トレーナーを目指すものの新型コロナウイルスの影響でトレーナー募集がなくなり、福祉系短大への進学を諦め、愛犬ぶびおと共に沖縄へ就職。
この沖縄移住をきっかけに知り合ったイラストレーターさんと作ったのが、偏見が多い犬種に特化した愛犬のオリジナルグッズのオンラインショップ「DOGGY-O」なのです。
【ルナちゃんが沖縄移住を決めた理由】
ルナちゃん:とりあえず道外には出たかったのですが、沖縄は毎年行っていたので土地勘があり、車を貸してくれる沖縄の知り合いもいたので、沖縄移住を決めました。なにより単純に「沖縄が大好き」なんです!
沖縄ではぶびおとふたりで暮らしていて、本当にいつも一緒でした。沖縄移住のときの思い出にはすべてぶびおがいます。
沖縄は比較的ピットブル(以下ピット)を飼っている方が多いので、沖縄で出会って現在も繋がっているピットと飼い主さんもたくさんいたり、もちろん犬は関係なく、出会った方々や知り合いの方にもたくさん助けられました。
沖縄の方はあたたかい方が多いので、沖縄に移住したことによって一番感じたことは、「つながり」でした。
◯ DOGGY-Oについて
さて、このような経緯で運営がスタートした「DOGGY-O」ですが、背景にあるのは「犬種差別」でした。
ルナちゃんの愛犬ぶびおは、差別が特に激しいピットブルという犬種。時には、「世界で一番人を殺した闘犬」と呼ばれるくらい、社会的に作られた勝手なイメージがピットブルには付き纏ってきました。
その証拠に、ピットブルは他の犬種と比較して2倍以上ものトリミング料金だったり、ピットブルがモデルのグッズもほとんどなかったりと、ルナちゃんはこの現状に憤りと悲しさを感じていました。そこで、「ないなら自分で作ろう!」と思い立ち、運営を始めたのが「DOGGY-O」なのです。
DOGGY-Oのイラストはポップなものがほとんどなのですが、「偏見をもたれたり差別を受けているからこそ、その子の特徴を可愛くポップに表現することで、世界に1つだけのオリジナル愛犬グッズを作りたい」というルナちゃんの思いが溢れているのです!
「DOGGY-O」の公式Instagramを覗くと、こんなに可愛いオリジナルイラストがいっぱいあります。なぜこんなにも可愛くなるのかというと、ルナちゃんは依頼者の方と、基本的な部分から丁寧にヒアリングをするからなのです。
【DOGGY-Oの名前の由来とは?】
ルナちゃん:「DOGGY-O」は「daddy-o(ダディーオー)」という英語が由来です。
daddyとついていますが父親という意味ではなく「おじさーん!」と気さくに呼んでいる感じです。そのdadをdogにすることで、気さくに犬を呼んでいるイメージにしました。そして、daddy-oは1単語なので、「DOGGY-O」として「-」や「O」にオリジナルの意味を入れられないかなと考えました。
まず、真ん中にある「-」 は犬を繋ぐリードを意味していて、犬と人を繋ぐイメージです。また、「O」には、DOGGY-Oコーディネーターの「runa」(ルナちゃん、ルナ=ラテン語で月)の意味も込めました。
イラストレーターさんとは、わたしが沖縄に移住したときに出会いました。沖縄時代の職場のすぐ近くにハンバーガー屋があり、そこの壁画に一目惚れしてしまいました。すぐにその壁画のイラストレーターさんをSNSで調べて、「ぶびおを描いてほしいです!」とDMしたところ快諾してくださって、その方がDOGGY-Oのイラストを描いています。
◯ ルナちゃんの思い
イベントもそろそろ佳境に入ってきました。ルナちゃんがここで一番言いたかったこと、それは「イメージや固定概念だけで決めつけるのではなく、考え方を少しだけ変えてみてほしい」ということです。
犬種に対する偏見や差別は人間や社会が勝手に作ったイメージがほとんどで、犬種による決めつけはあるべきではなく、どの犬種も飼い主次第で性格が変わるそうです。だから、「あの犬種は危ない」というような枠で考えるのではなく、「その子自身」に目を向けてほしい。
これは犬種だけでなく、色々な差別に対して言えることだと思います。人種差別など、世界中には様々な差別が存在しますが、考え方や捉え方を少し変えるだけで、これまで接してきたものに対する感じ方が変わるのではないでしょうか?
このイベントで目の当たりにした、ルナちゃんの「DOGYY-O」に対する思いや、犬に接する姿勢から、とても多くのことを学ぶことができました。
【ルナちゃんから最後に一言!】
今回は、ピットブルの差別がメインの内容でしたが、どの犬種でも人でもどんな物事でも、最初から「〜〜〜ってこうなんでしょ」という決めつけをするのではなく、考え方の視点を変えて、相手を理解しようとすることが大事だということ。
このイベントを通していちばん伝えたいことは、「犬種差別をなくそう」ではなく、「犬種ではなくその子自身の個性を見てほしい」ということだそうです。どんな犬・人に会うときも、このことをちょっとでも頭の片隅に入れながら接してくれたら嬉しいなと思っています、とルナちゃん。
今回はピットがメインの内容でしたが、犬種や人、どんな物事に対しても最初から「〇〇ってこうなんでしょ」という決めつけをするのではなく、考え方を変えて理解しようとすることが大事なんだと個人的に思っています。
わたしとDOGGY-Oがこのイベントを通していちばん伝えたいことは、「犬種差別をなくそう」ではなく、「犬種ではなくその子自身を見てほしい」ということです。どんな子に会うときもそのことをちょっとでも頭の片隅に入れながら接してくれたら嬉しいです!
◯ イベントのあとは。。。
イベント終了後、みんなでぶびおと触れ合いながら、まったりとお話ししました。
そんな様子を少しどーぞ!
ルナちゃんがぶびおの説明をみんなに
犬に対する苦手意識を払拭された方も!
(会員の山田さん。ルナちゃんの思いに共感し、今回のイベントを裏で支えて下さっておりました!)
コーヒーを飲みながら、みんなでドッグトーク
どうやら、5月7日(日)に、DOGGY-Oのイベントがあるそうですよ!
ドッグフェスをドッグランにて開催!
ドッグトレーニングやカイロプラクティック(整体)、撮影会、ルアーコーシング(犬を思いきり走らせることができます!)などイベントも行うので、ただ集まるだけではなく飼い主さんのお悩みや犬を飼うために必要な知識などもしっかり学ぶことができる、飼い主さん向けのイベントでもあります!
キッチンカーなどいろいろなお店も出店予定なので、犬を飼っていない方でも楽しめる、犬を飼いたい方は学べる、そんなイベントです!
詳細はこちら↓
https://instagram.com/bowwowfes?igshid=YmMyMTA2M2Y=