INTERVIEWS

2021/10/25

北海道新聞社 と デジタルガレージの 合弁会社として設立された 株式会社D2 Garage に聞くスタートアップを生み出す施策とDRIVEの役割

kyohei-fujima

北海道新聞社とデジタルガレージの合弁会社である株式会社 D2 Garage は、アクセラレータープログラムを運営する Open Network Lab HOKKAIDO (以下、Onlab HOKKAIDO)、札幌から生まれるスタートアップを支援する STARTUP CITY SAPPORO (以下、SCS)、北海道の「はたらく」をもっと自由に、もっと深く。をコンセプトにする北海道最大級のコワーキングスペース SAPPORO Incubation Hub DRIVE (以下、DRIVE) を運営しております。

今回は株式会社 D2 Garage ビジネス デベロップメント マネージャー 藤間 恭平さんに 前半は Onlab HOKKAIDO について、後半は DRIVE の役割について、DRIVE Community Staff 長 幸絵子 が話を伺いました!

—— 株式会社D2 Garage 運営する Onlab HOKKAIDO について教えてください

まず Onlab (オンラボ) とは2018年にスタートした 「世界に羽ばたくスタートアップの育成」を目的とした3ヶ月間のアクセラレータープログラム で、Onlab HOKKAIDO はその北海道版です。現在4期目のプログラムが実施されており、3期までで合計14社のスタートアップが採択されています。全て Onlab HOKKAIDO 卒業という形で、現在も活動を続けています。

—— プログラムに参加する方達ってどういう方が多いんですか?

初めて起業をされる方が多いですね。

資金が潤沢でなく、少人数で経営し、圧倒的な成長を目指すスタートアップは、少しの見誤りや判断のミスがあれば、事業継続が困難になってしまう場合があります。なので、Onlab HOKKAIDO ではその事業アイデアは「誰のどんな課題を解決するものなのか」「アプローチするマーケットは適切か」「どんな成長をしていきたいか」などをどを深く追及し、失敗のリスクを極力低くすることに重きを置いています。

初めて起業される方で多いケースは、自身の事業を俯瞰して見た経験がない人が多いということです。

「こんなニーズあるのでは?」という自身の思いだけで事業をを初めてしまうと、失敗リスクは圧倒的に高くなります。より多く人の課題に向き合っているのか?その課題はどのくらい深いのか?を一緒に深堀していけるようしっかりサポートしています。

Onlab HOKKAIDO では、3ヶ月で自身の事業をマーケットに投入(ローンチ)できるまでをサポートします。

—— 3ヶ月ってものすごい速さですよね!スタートアップってそういうものなんですか?

そうですね、スタートアップはスピード感が大切なのでそういうものですね。笑

実際には、必ずしも全てのスタートアップがスムーズに進むわけではないのですが……笑

最終的に卒業のタイミングでデモデイがあります。そこではメディアに発信することが目的ではなく、デモデイに参加する投資家や事業会社からの資金調達を目指します。DRIVE 会員で言うと 株式会社 POLAR SHORTCUT の大久保さん(詳しくはこちら)に向けてプレゼンするようなイメージですね。

—— デモデイ後の、Onlab HOKKAIDO との関係性はどうなるんですか?

デモデイが終わるとプログラム自体は終了することになるのですが、そこで縁が切れるわけではありません。実際に今でもプログラムを卒業した 14 社とは引き続き事業成長のサポートををしています。

—— Onlab HOKKAIDO を通して北海道をどのように活性化できると思いますか?

北海道には「課題がある分野」と「可能性がある分野」があります。

「課題がある分野」で言うと、一次産業がありますよね。一次産業はどうしてもアナログな世界で働き手も足りないのが現状です。同時に食料自給率は守りたいですよね。その課題をテクノロジーが絡むことによって効率化できたり新しい付加価値を生み出すことで解決できると思っています。

「可能性がある分野」で言うと宇宙産業もそうです。実際に 2021 年からは大樹町でスペースポート建設の取り組みが始動しました。

—— それらを全てサポートしていく感じなんですね!

そうですね、私たちは採択チームの事業伴走支援も行います。ただ私たちもプロフェッショナルではないので、プロフェッショナルに接続するようなことをしています。例えば、会社設立においての株式の発行はどうするのか?資本政策はどうするのか?そういったものを会計士や弁護士に接続するイメージです。

多くのスタートアップは 1 人や 2 人といった少人数で経営しているところも多いので、やらなければいけないことだらけなんですね。だからこそ、事業に集中してもらえるような環境を 3 ヶ月間提供する。なので、オフィス環境の面では、オフィスとして、SAPPORO Incubation Hub DRIVE を採択チームに提供しています。

—— ありがとうございます!それでは次に DRIVE の Founder としてお話を聞ければと思います!去年 DRIVE がオープンした時からスタートで想い描いていたものと今の DRIVE ではどのように率直に感じていますか?

そうですね。正直、オープン時 (2020 年 7 月) がコロナ禍であったため、色々制限されて思い描いた通りに行かないんじゃないかなって思ってたんです。でも1年が経って蓋を開けてみると、想像以上に様々な方々が関わって、予想を遥かに超える動きにはなっていますね。笑 

あくまで感覚なんですが、まだまだ満足はしてないけどやってよかったな。みんな良い人だな。ファミリー感みたいな。笑 なんでしょうね。笑 1年が経って個人的に人生の中でこれだけジワって来るものがないくらいの事業になってる感じはあります。

—— DRIVE は他のコワーキングスペースと比較すると関係人口が多いような気がしますよね

多いと思います。実際に出張がてらドロップイン(一時的利用) などでいらっしゃる方も多いです。ただ同時に人と人を “つなぐ” という面で悔しい想いをしているところもあります。色々な制限がある中、お酒を飲みながら交流できなかったり、話しかけ辛かったりとか…関係人口としても人は集まってきているからこそ、次はそこを “つなぐ” フェーズなのかなと思います。

スタッフや運営は、僕の中ではスクラムが組めていると思っていて、その環境を会員さんとかにも、広げていきたいです。みんなで輪を!っていうのはありますね。

—— やりたい想いや、これやったらいいよね!みたいなものも実現できていくといいですよね

そうそう!一つのプロジェクトにしても、ちょっとずつプロジェクトをみんなで手伝い合えるのがいいなと思います。能動的に何かやりたいと思う気持ちの後押しができる場所になれればいいなと思ってます

—— 人が多くなってきたらからこそ、インキュベーションやハブとしてのドライブとして、もっと他の世代やこういう人にきて欲しいとかあります?

今 DRIVE を使っていただいている方は、情報感度が高い方が多いのかなと思っています。ただ、世の中にはもっと大きいボリューム層があると思うんですよ。いわゆる普通の会社員とかにもコワーキングという文化を知って欲しいなって思いはありますよね。

なかなか会社の規定で業務中に来ることは難しいのかもしれないですが、ふらっときて働くとか、大企業の方がきて働くとか。自治体の方とか。学生も。今来ている人は世の中に関心が高い人がきていると思うので、世の中に無関心な人たちも関心のあるようにしたいと思いますよね!

札幌はまだまだコワーキングという文化がないので、DRIVE は文化を作る担い手ではありたいですよね。

—— オンラボとも繋がっていきますよね。

そうそう!段階は違うけど、スタートアップ文脈でいうと、DRIVE 発スタートアップなんだ!っていう認知度も広げたいですね。これから増えるコワーキング業界で言うと、あ!DRIVE でコミュマネだったの!DRIVE で働いてたの!っていう人材をどんどん出していく。って言う価値を作りたいなって思うんですよね。笑

—— ぜひ今後も色んな方、特に北海道内の自治体の方にも DRIVE を使ってもらいたいですね!

地域にも増やしていきたいですよね。運営母体が北海道新聞社でもあるので、札幌のものではないと思っていて、拠点の連携とか、各地にミニ DRIVE とかがあってもいいのかなと思ってます。笑

 
実際そう言うお声がけもいただくんですよね。

新しく地域でコワーキングスペースを作るにしても1から全部作り上げるよりかは、ある程度ノウハウがある DRIVE がサポートするようなものがあってもいいかなって思ってます。

そこは皆オープンにしているので、北海道のために使っていきたいなと思いますよね!

—— ありがとうございます!引き続きよろしくお願いします!