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2022/07/14

【イベントレポート】Social Change Lab× DRIVE コラボイベント「これからのビジネスは「コミュニティ」がキーワード!?北海道最大級のコワーキングから学ぶ、コミュニティの価値とは。」

2022年6月22日にSocial Change Lab主催のコミュニティをキーワードにしたイベントが開催されました!ゲストとして、DRIVEの前コミュニティマネージャーであるKenTさんこと高輪健人さん(以下、KenTさん)、7月からバトンを受け継いだ川口ゆりさん(以下、ゆりさん)が登壇しました。お二人のDRIVEやコミュニティに対する思いと、このイベントの様子を、DRIVEインターン生であり、サブマネージャーの山口莉歩からお伝えしていきます。

 

今後、ビジネスでキーワードになっていく「コミュニティ」について、北海道最大級のコワーキングDRIVEを舞台に、コミュニティの価値や、今後増える「コミュニティマネージャー」という仕事について若者視点で解剖してみよう!と本イベントは企画されました。

ゲストとして招かれたKenTさんとゆりさんに、DRIVEが考える「コミュニティの価値」さらに若者がDRIVEに集まったらやってみたいことなどをSCL事務局長の中野智文さんに深掘りしていただきました。

3人のトークセッションから始まり、後半の交流会は会話がどこも止まることなく大盛りあがりでした。

当日は20名以上の方々に参加いただきました。その層は幅広く、コミュニティに興味のある高校生や大学生から、コミュニティを運営している大人の方々までいらっしゃいました。交流会では、年齢の垣根を超え、コミュニティについて話し合っていました。そんな交流会を活気づけた前半のトークセッションのアツい様子をお届けしていきます!

<トークセッション、DRIVE、コミュニティに対する思いとは>

ちふみさん:まず、今のDRIVEはどのようなコミュニティだと考えていますか?

KenTさん:無限のマーク∞のようなコミュニティだと思っています。交わっている真ん中の部分がDRIVE。

DRIVEが柱のように一つの基点となり、その周りから人が入ったり、出ていったり、戻ってきたり、循環するコミュニティです。

つまり偶発的な交わりが多いので、「あっそれいいね!」と光り輝く瞬間、スパークが多く生まれていくと感じています。それはバーカウンターでの何気ない会話から何かが生まれる、そこがDRIVEの特徴です。

ちふみさん:おお、スパーク!ワクワクしますね。そもそもですが、お二人はなぜ「コミュニティ」に興味を持ったのですか?

KenTさん:僕は、色々経て、結果的にコミュニティに行き着いたという感じです。最初に入った会社での仕事と自分の特性のズレがあると感じ、社会人2年目のタイミングで自分が向いてることや好きなことを改めて考えたんです。そして、自分は戦略を立てるなどよりも人を温かく迎え入れることのほうが向いているかも、と思い、コミュニティ関連の仕事に興味を持ち始めました。

そう思ったのは、実は僕が人と関わることがコンプレックスだったことも関係しています。人の動きや言葉に過敏に反応してきた過去が、逆に人を気持ちよく迎え入れる練習になっていたんです。自分にとってはマイナスのように感じる過去も、逆にそれは自分の中の大事な価値観の種で、得意なことのベースにもなっていたことに気づきました。そんな矢先、地元の札幌に新しくできるコワーキングスペースのコミュマネを探しているという情報を得て、気づいたら今に至っています(笑)

ちふみさん:ああ、私も自分の本来の性格を抑えて生きていた時期が以前にあったんです、実は。だからこそ、どう溶け込めるかを人と一緒に考えることがすごく面白いと感じるので、とても共感します。ゆりさんにとって、コミュニティの接点となった出来事も聞いてみたいです。

ゆりさん:私は、もともと人が自然に集まっていく場所や、状態そのものに興味がありました。私は前職が人事で、人との対話を大切にする仕事が軸になっていて、自然とコミュニティに関する仕事が気になり、ここ3年ほど過ごした東京では女将としてコミュニティマネジメント的なお仕事をさせていただいたこともあります。

でも、東京でやるのと地元でやるのとはまた訳が違う。だからこそ、いつか地元の札幌で、コミュニティのお仕事できないかなってずっと考えてたんですよ。

ちふみさん:女将って面白いですね。DRIVEにはそれでそのまま転職?

ゆりさん:いえ、DRIVEに関わるようになったのは本当にたまたまで、ついここ数ヶ月の偶然のご縁です。

DRIVEとは全く関係なく思い立って5月に札幌にUターンしてきたんですけど、たまたまそこで KenTに出会って、その後にDRIVEのコミュマネ、やらない?と知人からお誘いを受けて。え、やりたい・・でも、私でいいのかな?と。でも、もう一度コミュニティのお仕事をやってみたいし、地元だからこそ意味がある、挑戦してみようかな、と思いまして(笑)

ちふみさん:なるほど!それぞれ別の場所でコミュマネの経験をしてきたお二人ですが、お二人の思うコミュマネという仕事のの面白いところと大変なところを教えてください。

ゆりさん:やっぱり、毎日色んな人が集まっている未知の世界感が面白いです。そこにいる目的が明確にある人が多いですが、ふと交わったときにその目的とはまた違った何かが生まれるときが最高だなあって。

ただ一方で難しいなと感じるのは、その人それぞれ持っている目的をパッと見で判断できないところです。

一人で仕事や勉強に集中したい人もいれば、交流したい人もいるかもしれない。自分からお話したい!という思いに合わせていいのか、それとも相手の目的に合わせるべきかが迷いどころですね。

KenTさん:面白いと感じるところは、札幌や北海道で同じようなコミュマネをやっている方とつながる機会が多いことでしょうか。人のために自分がなにかしたいと考えることが多いせいか、コミュマネという職種の方は温かい人が多くて、すてきなつながりができました。

難しい点で言えば、ゼロから100までを自分でやらなきゃいけないところです。最近は自分で企画からファシリまで。自分が会場の設営をして、みんなの前で喋って、最後の片付けまでやるので、すごく出たがりな人、みたいになってます(笑)でもそういった全てを面白がっていきたい。

ちふみさん:では、今のDRIVEをもっとこうできるのではないか?と思うところはありますか?

KenTさん:もっとカオスに、もっとぐちゃぐちゃになればいいと思っています。それを整理するのがコミュマネの役割なので。イノベーションを起こしてアイデアが生まれる場にしたい思いもあるけど、まずもっといろんな属性の人が混ざり合えればいいですね。

ゆりさん:そうそう、何かが生まれる場にしたいですよね。現状、会員さんの快適なオフィス環境という側面は満たせていると思う一方で、目指したいのはそこで終わらない場。

インキュベーションの側面をもっと活発にして、つながるだけで終わらず、そこからなにかワンアクション生まれる場にできたらなって。

ちふみさん:わくわくしてきますね。そんな未来が明るいDRIVEに、どんなスタンスで学生に来てほしいなどがあればこの機会に知りたいです。

KenTさん:少しのアイデアを持って、気軽に来てほしいです。

最初のちょっとした考えから、それを具体化したり、実行したりするために、僕たちやDRIVEにいる大人をうまくたくさん使ってほしいなと思います。ただ、アイデアの実行は最初は絶対失敗するものです。でもそこから学んで、考えて、また実行して。その繰り返しが成功につながると僕は思うので、そんな場としてたくさん使ってほしいですね。

ゆりさん:ああ、わかります。私はキャンプ的なことがしたいです。自分のやりたいことをそれぞれ持ち寄って、遊びにきてほしいですね(笑)キャンプっていうのは、その名の通りキャンプ。食事とか一緒にする中で、自分の得意なことや好きなこととか、全部裸になってさらけ出せるじゃないですか。つまり、DRIVEの中で何かに取り組んでみませんか。

素直にさらけ出して何かに真剣に取り組む機会がチャレンジするときに大事だと思っています。何か試したいな、これやってみたいという思いを後押ししたいですね。

ちふみさん:日常的に、若者ができるDRIVEとの関わりはありますかね。それも踏まえて、今後DRIVEをどんな場にしていきたいですか?

KenTさん:DRIVEへの関わり方は、それこそ無限にあると感じています。例えば、受付は学生スタッフが行なっているので、もう受付に入ってもらって、この場の運営に携わってみるという関わりもできるし、DRIVEでなにかするという関わり方もありますよ。

ゆりさん:北海道で暮らし働く上での日常の先にある刺激と、安心を両立できる場にしたいです。

ここにきたら、新しい有益な情報が得られて、かつ「受け入れてもらえている」と感じられる心理的安全性の高い場。それがDRIVEとしての理想のコミュニティのあり方の一つです。なので、自分からどんどん巻き込まれに来てほしいです。イベントでもいいし、ドロップインの利用でももちろん基本的にウェルカム。ふらっと会いに来てくれるだけでもすごく嬉しいです。

 

ちふみさん:お二人とも、今日はありがとうございました。

文・山口莉歩

写真・江頭昇吾